公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

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おひさまシンポジウム レポート【旧サイトの内容です】

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太陽光発電交流会 おひさまシンポジウム 
めざせ!太陽光発電所長さん レポート
日時 2006年2月26日(日)13:30〜16:00
場所 戦災復興記念館4階第2会議室
参加者数 40名
基調講演/おひさまの光のつかいみち 〜太陽光発電のこれから〜
講   師/武内賢二さん(ソーラーワールド代表)
 太陽光発電の現状、今後の見通しなどについて、現場で設置・メンテナンスにたずさわっている技術者の武内賢二さんに講演いただきました。
 はじめに自然エネルギーの種類、太陽光発電の種類についての説明があり、今後主流になるとおもわれるCIS等の紹介もありました。また一般的な系統連携をする例と、独立系とよばれる蓄電池を使った例についての紹介も行われました。
 武内さんからは「太陽光発電は環境の側面もあるが、地域で個人が自分でエネルギーをつくることができるという点が大きな特徴だ」とお話しがありました。

 質疑応答の中では、「冬に雪が積もって発電されにくいが対策はないか」という質問が出ましたが、電熱等で暖めると別に電気を使うことになり、本末転倒になってしまうので、基本的には放置して、自然に雪が落ちるのを待つのがよいのではないかとのことでした。

事例紹介/おとなりさんの太陽光発電 〜センパイにマナブ、かしこい方法〜
 既に太陽光発電を導入している3名の方から、どうやって導入したのか、どれだけ発電しているか、設置してみてどうか、生の声を聞かせていただきました。
事例発表者1:菅野岩雄さん(多賀城市)
 菅野さんは2005年3月に導入したばかり。けれど、予想よりも上回る発電ができているそうです。
 菅野さんからはは導入検討の際に検討したこと…
㈰太陽光発電の資料収集、㈪自宅の屋根の状況調査、㈫光熱費1年分の使用量・電力の現状把握、㈬設計・資金、㈭業者さん選定、㈮オール電化の検討、㈯工事・検査、㉀発電モニターについて、㈷耐用年数、㉂家族の合意
…について詳しく紹介していただきました。  
事例発表者2:今野勇さん(名取市)
 今野さんからは、菅野さんと同様に導入を決めるする際に、自宅のエネルギー使用量の把握からシステム設計の検討をはじめた話をしていただきました。また、太陽光発電の導入をきっかけに、家族で省エネに取り組みはじめたそうです。取り組みは宮城県の広報番組でもとりあげられました。
 太陽光発電を設置して、これまでは「晴れの日はニコニコ」だけでしたが、今後は「雨の日もニコニコ」にするため、雨水利用にも挑戦したいと考えているそうです。
 質疑応答では、今野さんの家庭の電気代が安すぎるのではないかと質問が出ていました。その理由として冷房等は使っていないのだそうです。今野さんは「夏は暑く冬は寒いものであり、過度の温度調節は体調に帰ってよくない」と話していました。 
事例発表者3:西崎友一郎さん(仙台市太白区)
 西崎さんは、太陽光発電と太陽熱利用(温水ではなく室内暖房に利用)、雨水利用も導入されています。ご夫婦の2人暮らしのため、1.92kWの小さめのシステムを導入したところ、発電効率は年間1000kWh/kWを上回り、大変満足していると紹介がありました。雨水利用については冬季に凍結してしまい、ヒーターを使わなくてはいけなくなってしまったという失敗談もあるそう。
 1999年の設置から5年ほど経過していますが、今のところ発電能力の低下は特に感じていないそうです。 
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