仙臺農塾
仙臺農塾プロジェクトVol.1 第7回
「小さな卵に大きな浪漫!~若手農家 奮闘記~」
日時 | 2013年5月15日(水)19:00~20:30 |
会場 | 癒.酒.屋 わおん(青葉区中央3-3-18 新庄ビルB1) |
ゲスト | 志村竜生さん((有限会社 竹鶏ファーム) |
参加費 | 3,600円 |
参加 | 22名 |
農家はなり手がいないと言われています。
生きる上で最も重要な産業である農業に取り組む若者は少ないですが、そんな中でも若手農家こと危機感を持って、さまざまな形で動き出しています。
今回のゲスト志村竜生さんも、農家の二男として生まれた農家のこせがれです。
一度は宮城を離れたものの、実家に戻り兄弟と共に農業を始めました。
その時に、この農業という業界に、いかに若者が少ないかを実感し、農業が置かれている状況を知ったそうです。
若い人が集まれる場や活躍できる場を作りたいと立ち上げたのが「宮城のこせがれネットワーク」。東京に「農家のこせがれネットワーク」という団体があり、それを参考にしたそうです。
こせがれネットワークに加わった多くの若手農家が、これをきっかけにお互いを高め合っています。
現在、竹鶏ファームでは米農家やパティシエと協力し、新たな商品を開発するなど、人とのつながりを大切にしながら六次産業化に力を入れています。
志村さんから、卵の雑学も教えてもらいました。
卵はひとつの命で生き物。
温度変化に弱いので、本当に適しているのは、冷蔵庫のドアにある卵入れではなく、野菜室の奥など温度変化の少ないところが良いそうです。
卵のサイズにSやMがありますが、鶏というのは、最初は小さな卵を産み、だんだんと大きな卵を産むようになっていのだそう。小さいほど若い鶏の卵、大きいほど大人の鶏の卵だということですね。
また、卵は"物価の優等生"と言われ時代が変わり物価が上がっても大きく変化しないとされていますが、それは、何百羽に1人の従業員というくらいに生産の変化が起きているため。生産効率を上げたために値段を上げずに済んできたという経営努力のたまもの。それでも最近の輸入材料の高騰などでその影響は受けているそうです。
よく黄身の色が濃い方がいい、などと聞いたことがあるかもしれませんが、実はこの色と言うのはエサで決まるそうです。
そのため、餌を変えることで意図的に色を付けることもできとのこと!本来の黄身の色は黄色。色だけで美味しいかどうかは判断できないのです。
竹鶏ファームの卵の特徴は、自社で作っている竹炭をエサに加えているということ。
当時鶏舎の匂いに悩まされていた時に、竹炭を知り、これをエサに加えることで、糞の臭いが少なく、毎日食べても飽きないこだわりの卵になったそうです。これが竹鶏ファームのネーミングの由来。
今回志村さんの叔父さんが経営しているお店「わおん」で、竹鶏ファームの卵づくしのお料理をいただきました。
濃厚な黄金玉子に、竹鶏卵のキッシュ、絶品の厚焼き玉子に自家製プリン。
美味しい卵を心ゆくまで堪能しました。