公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

私たちは、緑と水と食をとおして暮らしを考え、地球と地球環境の保全に寄与するために、多くの市民、知識人、協同組合、企業、団体で作られた環境NGOです。

宮城県仙台市の公益財団法人みやぎ環境とくらしネットワーク(MELON)の公式ホームページ。部会活動や環境に関するイベントの情報発信、ボランティア募集等を行っております。

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仙臺農塾

仙臺農塾プロジェクトVol.2 第8回
「ほやおやじ直伝!目からウロコのおいしい食べ方」

日時 2014年6月11日(水)19:00~21:00
会場 夕焼け麦酒園(青葉区花京院1-2-20)
ゲスト ほやおやじ 木村達男さん(株式会社三陸オーシャン
参加費 3,700円
参加 30名

宮城の特産・ほや。
独特の風味が苦手な方もいますが、甘味・酸味・苦味・塩味・旨味の五つの味が楽しめるとてもめずらしい食材です。 ほやに生涯を捧げる「ほやおやじ」からほやの魅力を伺います。
※当初別の会場でゲストが料理をしてふるまう予定でしたが、会場の都合から飲食店での開催となりました。

今回のゲスト、木村達男さんです。
木村さんは「ほやおやじ」として親しまれるほやのスペシャリスト。
ほやの美味しさと可能性に夢を抱いた木村さんは、ほやの美味しさを広めることに生涯をかけると決め、生命保険会社のサラリーマンを辞めて三陸オーシャンを立ち上げます。
ほや漁師や工場に協力を得て、初めての方でもほやの美味しさを味わえる加工品の製造に取り組むこと10年。
一夜干し・味噌漬け、ほやジャーキー、ボイルほや、塩辛などを開発し、飲食店や高速道路パーキング、都心のホテルレストランなどに販売しています。

ほやを食べる国は、日本、韓国など5か国のみ。
日本ではほやは、クセがあるために好き嫌いが大きく分かれるため、震災前は国産のほやの7割が韓国に輸出されていたそうです。
また、カナダでもほやは大好評。ほやは、食べ方次第でとってもおいしい食材になります。
伊達藩でも、お吸い物としてほやを食べていたそう。

ほやは12月に受精後、3年育つと食べごろになるため、震災後に生まれたほやが、2014年の夏にようやく出荷されるようになりました。
しかし、震災後の海産物への風評被害により韓国への輸出量が減っているため、ほやの値が下落するのではと懸念しているそうです。
「だからこそ、これから国内の需要を拡げて行かないと。宮城の物は宮城でもっと消費を高めていきたい。」
ほやの美味しさを知ってもらうため、これからもいろんなことに挑戦していきたいと熱く語ってくれました。

今回の主役、ほやです!
ほやは生が定番ですが、ボイルしたほやは生臭みが消え、味が濃くておいしいです。
ほやが苦手な人でも、ボイルほやならきっと美味しいというはず!

他にも、ほやの塩辛、ほやサラダ、根ほやのフライ、ほやの味噌漬け、ほやグラタンなどいろいろな料理でほやを堪能しました。
夕焼け麦酒園のマスターと木村さんは長年のツーリング仲間だそうで、夏になると麦酒に合うほや料理をいつも提供しているそうです。

ほやへの熱い思いを楽しく聞かせてくださる木村さんに、みなさんすっかりファンになったようでした。