|
|
■■■ History ■■■ |
|
…きっかけ… |
仙台にプロ野球がやってくる!!
2004年。誰が仙台にプロ野球団がやってくることを予想していたでしょうか?2つのIT関連企業が名乗りをあげ、誕生したのが「東北楽天ゴールデンイーグルス」。すでに、仙台スタジアム(現ユアテックスタジアム仙台)において、チーム(ベガルタ仙台)とごみの減量に取り組んでいた私たちにたくさんの方々から「楽天ではやらないのか?」との声をいただきました。 |
しかし球団の立ち上げでバタバタしているチームとはなかなか連絡がとれず…ようやく連絡をとり、打ち合わせを行うことに。開口一番「MELONさんに連絡をしようと思ってたんですよ」と担当者。アポ取りに大変苦労していただけに、ちょっと拍子抜けしてしまいました。球団関係者も方々で「MELONさんと連携した方がいい」といわれていたのだそう。ありがたいお話です。
|
|
「チームが環境に配慮した興行を考えているのであれば環境NGOとしてぜひ連携したい」と申し出ました。チームからも「何らかの形でサポートしてほしい」と依頼がありましたが、プロ野球チームと環境NGOがどのように連携できるのかは、その時点では明確なビジョンは描けていませんでした。
|
|
…エコステーションの誕生… |
|
仙台スタジアムの活動でお世話になっていたコアなボランティア(スポーツボランティアSV2004)の幹部も同じ頃、チームとコンタクトを取っていました。情報を共有して一緒に打ち合わせを重ねていくうちに、ごみの運搬作業をチームが募集するボランティアが行う案が有力に。せっかくなので対面式のごみ分別場を作れないかという話になりました。これが後にエコステーションとなります。まさにこの時、チームと環境NGOがつながった歴史的な瞬間となりました(大げさですが)。 |
|
その後、チームは「きれい・やさしい・楽しいスタジアム」と標語を掲げ、球場内のごみの分別活動の啓蒙、および削減に積極的に取り組むことが決まりました。
エコステーションには、ごみの分別をナビゲートするボランティアが常時スタンバイしています。燃えるごみ、プラスチック、資源ごみ、紙コップを観客に分別してもらうことが目的です。事業ゴミとして捨てられてしまうごみを少しでも減らし、リサイクル率を上げ、そして観客に球場で感動だけでなく環境配慮の意識も持ち帰ってもらえるようにとの思いで活動しています。 |
|
|
…ボランティア… |
|
こうして日本プロ球界初の試みとなる、ボランティアによるスタジアムでの活動が始まりました。もちろんエコ活動も球界初です。ボランティア組織立ち上げの際、年間60試合を超える活動日をこなすために必要なボランティア数は、最低200名と算出しました。すでに宮城県ではスポーツボランティアの基礎があり、募集と同時に経験豊富な方が多数登録してくださいました。しかしエコ活動をスムーズに運営するためにはさらに登録者が必要となり、更なる広報が大々的に行われ、たくさんの方がボランティア登録してくださいました。そして、顔も名前も性別も年代もさまざまな方たちが集まり、シーズンの開幕を迎えました。活動で顔見知りも増え、みなさん毎試合楽しく活動しています。 |
|
シーズンはじめの3・4月の仙台は、寒さとの戦い。試合時間もサッカーと違い定刻に終わるものではなく、延長になることもしばしば。こんな過酷な状況下でも何とか乗り切っていけるのも、楽しく励ましあいながら活動できる仲間がいるからです。
ごみの分別をするたび、ボランティアの皆さんに「ありがとう」といわれることがうれしくて、何度もごみを捨てにやってくる子どもを何人も見ました。こうして、エコステーションは子どもへの環境教育の場ともなっています。 |
ボランティアは、一番のチームの応援団。地域に愛される球団作りを目指している楽天イーグルスの一番の理解者と言えます。縁の下の力持ちとなりチームを支え、またエコ活動では観客にごみの分別を促し、スタジアムで環境のことを考えるきっかけ作りを行っています。 |
|
|
|
MELONはボランティア組織の立ち上げに関わり、研修会では講師を務め、開幕後はエコステーションのよりスムーズな運営を目指してサポートしてきました。
2006シーズンはさらにパワーアップし、株式会社森トラストがスポンサーとなり、観客にわかりやすいよう大きな看板を立て活動しています。皆さんもエコステーションでのごみの分別にご協力をお願いします。 |
2006/8/22 |