公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

私たちは、緑と水と食をとおして暮らしを考え、地球と地球環境の保全に寄与するために、多くの市民、知識人、協同組合、企業、団体で作られた環境NGOです。

宮城県仙台市の公益財団法人みやぎ環境とくらしネットワーク(MELON)の公式ホームページ。部会活動や環境に関するイベントの情報発信、ボランティア募集等を行っております。

エコシティ【旧サイトの内容です】

■■ History ■■

エコシティ仙台プロデュースプロジェクトの前身、『仙台スタジアムごみ減量大作戦』について
 このプロジェクトは、プロサッカーJリーグチーム「ベガルタ仙台」の仙台スタジアムでの主催試合において、スタジアムから出るごみの削減を図り、最終的にはごみ減量のためのシステムづくりを目指し始めたものです。
 2003年度MELON10周年記念事業として立ち上がり、多くの成果を上げるとともに仙台市の環境社会実験に採択されたことで、マスコミの注目も浴びました。

仙台スタジアムごみ減量大作戦!活動の目的とは!?
一般市民へのごみ問題の普及啓発
行政、チーム、市民、企業との協働による“ごみ減量システム”の確立

プロジェクト概要
 このプロジェクトはMELONで募集したボランティアとともに調査活動を行い、「どんなごみが」「どんなふうに」出されているのか実態を把握することからはじめました。この調査結果をもとにごみ減量システムの検証を行ない、チームや行政に提言を行ないました。“ごみ減量システム”の確立に向け、試行錯誤しながら分別方法を改良し、「ベガルタ仙台」の運営会社である株式会社東北ハンドレッドとチームボランティアの協力のもと、協同でプロジェクトを進めました。

仙台スタジアムで行なった具体的な活動とは…
紙コップの分別回収
 コップをバラバラにごみ袋に入れると、1袋100個くらいでいっぱいになってしまいます。でも、きちんと重ねて入れれば1袋に約700個入るのです!しかも紙コップはリサイクルにまわせば、ごみではなく資源!
 今ではサポーターのみなさんもコップはごみ袋に捨てず壁に貼ったコップにきちんと重ねて入れてくれます。試合後にチームボランティアさんが回収してリサイクルへ。今や仙台スタジアムの常識となりました!
オリジナルタンブラーの導入
 コップごみ減量のため、MELONの提言によりチームからオリジナルタンブラーが発売されました。(2003年7/2〜。)このタンブラーを売店に持参し飲料を入れてもらえば、ビールが100円引き、その他飲料が20円引きで購入できます!
横断幕による広報
 2003年の仙台市環境社会実験で得た活動資金で4種類の横断幕を作成。ゲーム開始前、ハーフタイム、終了後の1日3回、チアリーダーにピッチを周回してもらい、サポーターの皆さんに環境問題をアピールしました。
その他の活動
㈰2003年度にMELONが行っていた作業(分別した紙コップの回収、ごみ袋カウント)を2004年度からチームボランティアに引継ぎました。
㈪ビールの売上げに対するタンブラーの使用率調査をしました。(2004年度)
㈫仙台スタジアムでの子ども体験企画を実施しました。
㈬チームから発売されるオリジナルエコバッグのスポンサーとなりメッセージを入れて広報しました。(2004年度)
2005年度までの成果
観客1,000人あたりのごみ袋数が03年以後最高31.7袋⇒最低12.2袋と61.5%削減しました。
年平均の1,000人あたりごみ袋数で見ても03年25.5袋⇒04年20.9袋⇒05年19.7袋と
年々減少しています。
オリジナルタンブラーの導入により観客1,000人あたりのコップ数が最高417個⇒最低237個と42%削減しました。(03年実績。04年以後はタンブラー使用と紙コップの分別リサイクルが定着したためコップ数はカウントしていません。)
環境問題に対するチームの意識が変わり、サポーターにもチームが環境問題に取り組んでいることが浸透!
紙コップ(紙ごみ)の回収リサイクル、ごみ袋カウント、ボランティア控え室の弁当ごみ分別が完全にチームボランティアの作業として定着し、ボランティアやサポーターの意識が変わりました
スタジアムでのタンブラー使用が定着しました。また、スタジアム外でも使えるところができました。(富谷109CINEMAS)
2006/8/22