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●VPRESS BackNamber●5、PETはペット? |
こんにちは、MELONです!
今日はペットの話をしましょう。といっても子犬や子猫の話ではありません。PETというプラスチックの話です。そうPET(ペット)ボトルというとぴ〜んときますよね? ユアスタでもエコステーションでペットボトルの回収を行っていますから、PETのことを知っている人もいると思います。エコステーションでは、PETボトルから、ふたや容器の外のラベルをはがして分別回収します。面倒ですよね? なんであんなことしないといけないのか、そんなことをお話ししましょう。
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一口にプラスチックといってもいろんな種類があります。PEはポリエチレン、PPはポリプロピレン、PSはポリスチレン、PAはポリアミド、PVCはポリ塩化ビニルなどたくさんのプラスチックがあって、PETはポリエチレンテフタレートのことなのです。そしてPETは大きく分けるとポリエステルの仲間なのです。ポリエステルってほら繊維に使われるプラスチックですよ。シルックの着物も、鯉のぼりも、ジャスも高い耐久性が求められる繊維品はみんなポリエステルでして、現在使われている繊維のほぼ半分を占めます! PETはそんなポリエステルの仲間ですから、リサイクルされると繊維に加工され衣類となったり、多くの化成品(ゴミ箱とか、下敷きなどのプラスチック製品)になります。そう、だから分別回収すると、マテリアルリサイクル(素材から素材になること)されて次の製品に生まれ変わるのです!こんなリサイクルが成り立っているのは実はPETだけ、と言っても過言ではありません。
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一方、ふたとラベルはPP(ポリプロピレン)製のものが多く、これは繊維にはならないので分ける必要があります。また、ふたをとることによって中身を出すということにつながり、またつぶすことにより全体の容積が減るので、その効果も大きいのです。ふたもラベルも同じPETでできればいいのですが、PETは固く強靱で耐熱性に優れるという性格が災いして、ふたを閉める柔軟性に欠けるので密閉ができないほか、印刷なんかもしにくい素材なのです。ふたとラベルPPのリサイクルも始まっていますが、その話はまたいつか。では、また!
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