公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

私たちは、緑と水と食をとおして暮らしを考え、地球と地球環境の保全に寄与するために、多くの市民、知識人、協同組合、企業、団体で作られた環境NGOです。

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エコシティ【旧サイトの内容です】

VPRESS BackNamber●4.ビニール袋って…

 こんにちは、MELONです。
 今日は「ビニール袋」の話です。実はビニール袋って、今はほとんど使われていません。え?でも毎日スーパーやコンビニで貰うって? いえいえ、あれはすべて、ポリ袋と称していて、ビニール袋とは全く違うものなのです。レジ袋をはじめとして、肉や魚のトレイを入れる透明の袋、あるいはDIYでくれる肉厚の透明の袋など、すべて、ビニール袋とは違うものなのです。
 でもでも、よく「ビニール袋」と言うじゃない・・・・
 では、何がちがうのでしょうか。
 少々難しい話をしますと、ポリ袋はすべてC(炭素)とH(水素)から作られていて、燃やしても、CO2(炭酸ガス)とH2O(水)しか出ませんが、ビニール袋はこれらの他、Cl(塩素)も含まれていて、燃やすと有毒のHCl(塩化水素)なんかがでるので危ないものなのです。なぜ、ビニールというか、といいますと、塩化ビニルというものを、たくさん、たくさん化学結合させて作る(高分子合成といいます)と、ポリ塩化ビニルができ、それを原料として作った袋なので、ポリ塩化ビニル袋となり、最初がとれ、かつ若干なまって「ビニール袋」と呼ばれるようになりました。
 一方のポリ袋ですが、詳しく言うと、ポリエチレンやポリプロピレンとよばれるものから作られたもので、同じポリっていいますが、成分が違うのです。

 さて、そのビニール袋。ちょっと前に、ダイオキシン問題が騒がれましたが、このときにダイオキシンの元凶といわれてほとんどすべて追放されました。ビニール袋を燃やすとダイオキシンが出ると言われたからです。よって、ダイオキシン問題が騒がれた10年も前にすべてのビニール袋はほぼなくなったはずなのです。
でも、昔からビニール袋と言っていた口癖は直らず、ビニール袋ではないのに、ポリ袋はすべて「ビニール袋」と呼ばれることとなってしまいました。
 その「ビニール袋」ですが、もう燃やしても有害なものはでませんので、本当はもっと環境に優しい言葉で表現してあげて欲しいのです。
 だから、ポリ袋、という言葉が生まれました。ポリって、ポリスマン=警察官 みたいですが、元々はpolyという高分子という意味合いがあります。石油から作られるエチレンやプロピレンを原料に、たくさん、たくさん、化学結合させる、ということです。

 でもね、ポリ袋は全部石油から作られるのです。
 ポリ袋は、「ビニール袋」ではないけど、燃やせば炭酸ガスがでます。地球温暖化につながります。大切な石油を使って、地球を壊す炭酸ガスを出す。
 そんなものは使わない方がいいに決まってますよね?
だから、明日から、みんなでレジ袋は拒否しましょう! うっかりすると言いそうだけど、ちょっとだけ気にしてもらっていいでしょうか?
 「あ、ビニール袋ちょうだい・・・・ あ、でも、要らないや」

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